【卓球】 コーディネーショントレーニングでレベルアップしよう ~卓球台を使わなくても強くなれる~
卓球で試合をする場合には卓球台、そして相手が必要です。
もちろん練習でも卓球台があって、練習してくれる相手がいるのならどんどん打って練習した方が良いでしょう。
しかし、「練習したい!!」と思っても卓球台がない環境だったり、練習してくれる相手がいなかったりする場合があります。
そんな時には卓球台を使わない練習の1つ
コーディネーショントレーニング
がおすすめです!
コーディネーショントレーニングとは??
主にジュニア期に行うトレーニングで、自分の体を自分の思い通りに動かせるようにするトレーニングです。特定のスポーツの動きだけではなくさまざまな動きを身につけられるようにするトレーニングで、このトレーニングを継続していくことにより運動神経が良くなると言われています。
コーディネーショントレーニングを行うことによって運動神経が良くなり、卓球においても速く正確に動けるようになったり、とっさの判断をしたときにその通りに体が動いてくれたりとやはりコーディネーショントレーニングはやっておいた方が良さそうです
ではまず「コーディネーション」について理解しておきましょう。
コーディネーションとは昔ドイツのスポーツ運動学者が考えた理論で、コーディネーションを7つの能力に分けて考えています。その7つの能力とは
・リズム能力・・・動くタイミングをつかむ
・バランス能力・・・崩れた体制を立て直したりする
・変換能力・・・素早い動きの切り返し
・反応能力・・・合図に反応しそれに対して動く
・連結能力・・・体をスムーズに動かす
・定位能力・・・動いているものと自分の距離を正確に判断する
・識別能力・・・自分の体とスポーツ道具をうまく操作する
です。
スポーツをしている時はこれらの能力が複雑に組み合わさっています。
例えば卓球なら相手が打ったボールを打つ(リズム能力・定位能力・識別能力)、それが遠い場所で動いて打たないといけない場面なおかつ速いボールを対応するのならば(バランス能力・変換能力・反応能力・連結能力)ということです。
このように卓球には全ての能力を使うことがあり、全て能力が必要不可欠という事です
では卓球ではどんなコーディネーショントレーニングがあるのでしょうか?
・ボールつき
・ボールを乗せたまま(または球つきしながら)動く
があります。
それぞれにいろんな種類のトレーニングがあるので紹介していきます。
・ボールつき
卓球を始めたばかりの人はこの「ボールつき」をよく練習しておきましょう。ボールつきでもさまざまな種類があります。
①基本のボールつき(フォア・バック・交互・サイド)
②ラケットを足の下を通して打つ
③ラケットを体の後ろに回して打つ
順番に説明していきます。
①基本のボールつき(フォア・バック・交互・サイド)
この基本のボールつきのフォア・バックに関してはリズム能力・定位能力・識別能力を使い、またこの能力を伸ばしていきます。
フォアとバックの交互やサイドでするボールつきでは変換能力がさらに必要になってきます。
②ラケットを足の下を通して打つ
この練習では基本のボールつきにプラスしてバランス能力・連結能力が必要になってきます。
この練習も基本のボールつきと同じようにフォア・バック・交互などやってみましょう
③ラケットを体の後ろを通して打つ
この練習でも同じようにバランス能力・連結能力が必要になってきます。先ほどの足の下を通して打つボールつきとは体の使い方が違うのでこの動きでもボールつきができることが大切です。
このボールつきも発想次第ではもっといろんな種類があるかもしれません。自分にはこの能力が足りないというところがあればその能力が鍛えられるような動きを取り入れる事が大切です。
いろんな動きを取り入れてオリジナルのボールつきをつくっていきましょう!
・ボールを乗せたまま(またはボールつきしながら)動く
次はボールを乗せたまま(またはボールつきしながら)動くコーディネーショントレーニングを紹介していきたいと思います。
このボールを乗せたまま(またはボールつきをしながら)動くというのはリズム能力・変換能力・連結能力・定位能力・識別能力を鍛える事ができます。
この動くコーディネーショントレーニングを誰かの合図でスタートするという風にすれば反応能力も鍛える事ができます。
ではボールを乗せたまま(または球つきしながら)動くコーディネーショントレーニングの種類を紹介していきます。
①前に進む
②サイドステップ
③スキップ
④けんけんをしながら進む
といった種類があると思います。順番に説明していきます。
①前に進む
最初はゆっくり進んでいけば良いと思います。慣れてきてゆっくり進んでもボールを落とさなくなってきたらだんだん速く進めるように頑張りましょう!
ボールつきでも前に進めるようになったらフォア側でボールつき、バック側、交互などボールつきのレベルもアップさせていくと良いでしょう!
②サイドステップ
卓球は横の動きが多いです。横の動きをしながらボールを落とさないようにコントロールしていきましょう!
サイドステップは体の向きが2パターンあると思うので体を入れ替えてやってみましょう!
③スキップ
卓球の動きではあまりないかもしれませんが、体の使い方、ボールをコントロールする力などこのスキップをしながらボールのせ(ボールつき)はとても良いと思います。
もちろんこのスキップも普通のスキップだけではなくてタイミングを変えたスキップをいろいろやってみるのも良いと思います!
④けんけんをしながら進む
けんけんは体のバランスが取りづらく崩れやすいです。ということはボールを落とさないようにコントロールすることも難しいので良い練習になると思います。
このけんけんも、「けんけんぱ」にしてみたりといろんなアレンジができると思います。是非挑戦してみて下さい!
ボールを乗せたまま(または球つきしながら)動くというコーディネーショントレーニングを紹介しました。このトレーニングも発想次第でいろいろなパターンができそうです
卓球をする際には動きながら打つことが多いです。このコーディネーショントレーニングで動きながらボールをコントロールする能力を鍛えていきましょう
まとめ
今回はコーディネーショントレーニングでどんな能力を鍛えるのか、そして卓球台を使わない練習方法を紹介しました。
コーディネーショントレーニングをすることで
・自分の体を思い通りにコントロールする力
・動きながらボールをコントロールする力
を鍛える事ができると思っています。
そしてこのコーディネーショントレーニングも継続していくことが大切です。
卓球は感覚のスポーツです。自分の体をコントロールしてボールもコントロールしてより強い選手になっていきましょう!